「インパクト会計」広がる エーザイなど、社会影響を金額換算(記事冒頭のみ)
企業が生み出す社会的価値を金額換算して開示する動きが出ているという記事。「インパクト投資」を取り込むための「インパクト会計」(記事見出しの用語)なのだそうです。
「企業が事業により生み出される社会的価値を金額換算して開示する動きが広がっている。投資リターンと社会や環境への好影響の両立をめざす「インパクト投資」を取り込むためで、同投資残高は2021年に世界で初めて1兆ドル(約150兆円)を超えた。エーザイは薬剤の無償提供の価値が年間約1600億円と開示した。企業の情報開示の拡充につながりそうだ。」
・グローバル・インパクト投資ネットワーク(GIIN)によると、21年の世界のインパクト投資残高は1兆1640億ドル(推計値)。
・企業側では社会や環境への好影響を「見える化」する動きが広がっている。そのような取り組みとして「インパクト加重会計」がある。
・エーザイは、インパクト加重会計を使って算出した途上国への薬剤の無償提供の価値を開示。「感染症の治療や防止によって生まれる労働時間と各国の最低賃金を掛け合わせ、無償提供の社会的インパクトを約7兆円と試算」、エーザイの貢献分は約1600億円。(これは比較的わかりやすい)
・積水化学工業やスペインのアクシオナの例を紹介。
・「バリュー・バランシング・アライアンス」という非営利団体でも社会への影響を金額換算する手法の開発を進める。
・「インパクトを開示する上場企業はまだ限定的」(資産運用会社コメント)
といった内容です。
無理に金額換算しなくても、指標をそのまま非財務情報として開示してもいいような気もしますが、それでは、比較がしにくいのでしょう。