特設注意市場銘柄に指定されているオウケイウェイヴ(名証ネクスト)のプレスリリース。
子会社であるOK FUND L.Pと、子会社だった株式会社アップライツに関して、調査分析を行う第三者委員会を設置するとのことです。
OK FUND L.P(OK FUND)は、無限責任組合員:EMZ ASIA Holdings Co.,Limited, (EMZ ASIA) Director Masashi Sakuma, Kei Iwama,(国内代理人:株式会社エムズ・コンサルティング, 代表取締役 佐久間 将司)という法人です(2022年6月期有報によればケイマン諸島の法人)。
ポンジスキームにだまされて大きな損失が発生した問題とは、一応、別の案件ということになります。
経緯。
「当社は、2021年12月10日、子会社として、OK FUNDを設立致しました。また、2021年12月15日、OK FUNDを通じて、アップライツの第三者割当増資を引き受け、子会社化致しました。アップライツは、第三者割当増資で得た資金の内、815百万円を、2022年12月21日に、海外2社に送金し、海外長期預け金として処理しております。当社は、2022年6月期通期連結決算において、そのうち363百万円を貸倒引当金計上しております。その後、当社は、アップライツより、同社が、OKFUND が保有する、アップライツ株式の全部について、当該海外預け金債権を対価として、自己株式取得を行う臨時株主総会を、2022年8月28日に開催し、自己株式の買い付けが実施されたとして、資本関係が解消された旨の通知を、同月29日に受領いたしました。当該自己株式取得は、EMZ ASIAとアップライツとの間で進められた取引であり、当社は事前に承認しておらず、無効であるとして、反対の意を表明し、アップライツに当該自己株式取得の中止を求めるよう要請しております。このように、OK FUNDとの信頼関係は失われ、ファンド運営に悪影響が大きいと判断し、OKFUNDを、2022年9月13日に、清算することを決定致しました。またアップライツについては、2022年9月21日に、株式保有は継続しながらも、支配権を失ったとして、連結除外を決定致しました。これら一連の経緯(以下、本件事案とする)につきまして、これまで社内調査委員会を設置し、調査を行ってまいりましたが、当社の子会社管理や内部管理上の問題についても、より中立的かつ詳細に調査を実施するべきと判断し、第三者委員会設置を決定いたしました。 」
当サイトの関連記事(財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するプレスリリース)(OK FUNDとアップライツの問題にもふれています。)
先週は、こういうプレスリリースを出しています。
(2022/10/20)株主からの提訴請求について(オウケイウェイヴ)
当社の個人株主である、杉浦 元氏(当社の代表取締役でもある)から、「監査役に対する訴え提訴請求書(Raging Bull合同会社の件)」と、「取締役に対する訴え提起請求書(Raging Bull合同会社の件)」を受領したとのことです。
前者は、現旧監査役計3名に対して、後者は、旧取締役4名に対して、それぞれ、総額34億3459万7500円の損害金およびこれに対する遅延損害金の支払いを求める責任追及の訴えを提起することを、請求しているとのことです。
代表取締役が株主の立場で請求を行ったことについては...
「当社より、本提訴請求を行った個人株主の立場で、当社代表取締役である杉浦 元氏へ、その理由を問い合わせたところ、「本件は、旧取締役は、事情によっては業務上横領や特別背任罪に問われる可能性もあり、善管注意義務、忠実義務に違反している程度が著しい。それは同時に、監査役の監督義務違反の程度も大きくなることとなり、責任追及するに当たって、現取締役ともコンフリクトが起きる可能性が高いことから、株主、杉浦個人として責任を追及する方がよいと考えたためである」との回答を得ております。」