ソフトバンクグループが英アーム・ホールディングス株の一部を、投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に移すという記事。
「ソフトバンクグループは昨年3兆3千億円で英アームを買収、完全子会社化した。FTによると、ソフトバンクは保有株のうち約25%相当分を近く立ち上げる投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に移す。
同ファンドは総額10兆円規模でサウジアラビアと共同で立ち上げる。ソフトバンクは同ファンド経由で新たに米医療系ベンチャーなどに出資するほか、すでに出資している企業の保有株を同ファンドに移す方針だ。ソフトバンクの投資戦略の受け皿となる。
ソフトバンクはすでに出資している米衛星通信ワンウェブを米同業インテルサットと合併させる計画で、合併新会社の保有株は新ファンドに移す。スナップディールやオヨ・ルームズ、オラなどインドの出資先への増資も新ファンド経由で行う方針だ。」
アーム社が、ソフトバンクがいうほど前途有望な会社だとすれば、なぜその一部を別のファンドに売却するのか(ソフトバンクの株主の利益に反するのではないか)という疑問を感じます。もちろん、リスク分散や利益の一部を早く確定させておきたいという意図があるのでしょうが、相手のファンドにも孫氏が関与しているわけで、先日取り上げた解説記事にあるように、まさに利益相反の懸念が生じているといえます。
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