会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

通期業績予想の修正に関するお知らせ(フジ・メディア・ホールディングス)

通期業績予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)

フジ・メディア・ホールディングスの業績予想修正に関するプレスリリース(2025年1月30日)。

2025 年 1 月 30 日開催の取締役会において、2024 年 3 月期決算発表時に開示した 2025 年 3 月期の業績予想を修正することとしたとのことです。

修正理由は...

「メディア・コンテンツ事業の㈱フジテレビジョン(以下「フジテレビ」)において、一連の報道等を受け、広告主が自社 CM を見合わせ公共広告(AC)に差し替える事態となり、広告出稿のキャンセルの要請も受けています。フジテレビでは、今回の AC 差し替え及びキャンセル分について、広告主と築いてきた信頼関係を維持し、今後早期に広告の発注を再開していただくため広告料金を請求しない方針としました。この影響で、同社の第 4 四半期の広告収入は大幅に減少する見通しです。この結果、同社単体の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益が予想を下回る見込みです。」

「早期に広告の発注を再開」していただけないと、たいへんなことになります。

広告収入だけを見てみると...

計算すると、だいたい、前回予想の2か月分弱ぐらいを減額しているようです(3月までは売上ゼロ?)。

広告収入の減少が、230億円の見込みなのに、連結全体の売上高減少は500億円と見込んでいます。

プレスリリースでは、保有不動産の売却物件を一部変更したと述べています。

「都市開発・観光事業の㈱サンケイビルにおいて保有不動産の売却物件を一部変更した影響により、同社単体の売上高が予想を下回る見込みです。」

ただし、営業利益以下はおおむね予想通りとのことです。

不動産関係の売上高を、意図的に次期に先送りするのでしょうか。

こういうリリースも出ています。

第三者委員会の調査における調査対象者保護について (2025年1月30日)(PDFファイル)

「この度、第三者委員会からの要望を踏まえ、同委員会の調査に協力することへの役職員の不安や懸念を払拭するため、本日開催の両社の取締役会において、以下1から3までを決議いたしましたので、お知らせいたします。

1.第三者委員会の調査に協力した役職員に対し、決して不利益な取扱いをしない
2.第三者委員会の調査に協力した役職員に対して不利益な取扱いをした場合、取締役会決議に違反する重大な不適切行為と認める
3.第三者委員会の調査に協力して不利益な取扱いを受けた役職員は、直ちに第三者委員会または会社に被害申告されたい

当社及びフジテレビは、上記内容を各社の全社員に周知しております。」

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