公認会計士の懲戒処分について

公認会計士の懲戒処分について：金融庁

金融庁は、ライブドアの監査に関与した公認会計士３名（業務執行社員２名と補助者１名）の懲戒処分を２００７年６月４日付で公表しました。処分の対象となっているのはライブドアの２００４年９月期の監査です。

業務執行社員のうち１名は、故意に虚偽表示を見逃したとして登録抹消、もう１名は別の社員が監査報告書への署名を拒否したため急きょ業務執行社員となり、監査調書の査閲などを行わないまま署名したことで「相当の注意」を怠ったとされ業務停止９ヶ月です。

また、この処分で特徴的なのは、業務執行社員だけでなく補助者も処分を受けていることです。「ライブドアが投資事業組合を組成して自己株式を売却し、当該売却益がライブドアの連結売上に計上されていることを把握していながら、業務執行社員に対し虚偽証明へと誘導するような報告を行った」として、業務停止６ヶ月です（信用失墜行為）。

刑事裁判の第１審で実刑判決が出たことで、安心して処分を決めたのでしょう。

３会計士を登録抹消など処分　ライブドア事件で金融庁