会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東芝担当の会計士を処分へ 会計士協、会計不祥事受け(日経より)

東芝担当の会計士を処分へ 会計士協、会計不祥事受け(記事冒頭のみ)

東芝の監査人への会計士協会の処分が近く決まるそうです。

「東芝の会計不祥事に絡み、日本公認会計士協会は2016年3月期まで東芝の監査をしていた新日本監査法人と、不適切な会計処理をしていた期間に東芝を担当していた会計士を処分する方向で調整に入った。戒告と会員権の停止が軸になるとみられ、7月下旬の定期総会で内容を公表する方針。」

「具体的には法人としての新日本を注意喚起にあたる戒告処分とし、当時の担当会計士を一定期間の会員権停止にする公算が大きい。会計士の自主規制機関である会計士協では、新日本が東芝の利益水増しを見抜けなかった事態を重くみている。」

「11年のオリンパス事件では金融庁が担当監査法人を行政処分としたにもかかわらず、協会は処分を見送り「身内に甘い」と批判が出たこともある。」

きちんと調査して違反があれば処分、違反がなければ処分なしのはずですから、何を「調整」するのでしょう。また、処分が正式公表されていないのに、情報が漏れるというものおかしな話です。公表後にブログで紹介することに対してはうるさくいうのに、決まる前から情報が漏れることについて、協会はどう考えているのでしょう。情報管理が相当ずさんなのでは。(リーク元が金融庁だと何も言えないのかもしれませんが。)

それはともかく、今月下旬に公表するそうですから、今後の監査に役立てることができるよう、徹底的に詳しく違反の内容を開示すべきでしょう。金融庁の処分のようにA4用紙3枚程度(事案の概要部分)では著しく不当です。

また、定期総会で公表するというのも前例がないのでは。会務報告のときに簡単にふれるのでしょうか。当然議案の中にはありません。総会後の会員の声コーナーも議論百出しそうですから、総会出席者が増えるかもしれません。

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