三菱UFJモルガン証券が販売の「AT1債」約950億円分が無価値に
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、「クレディ・スイス」が発行した「AT1債」、およそ950億円分を国内の富裕層などに販売していたという記事。この社債は、クレディ・スイスの経営危機で無価値となっています。
「会社によりますと、個人と法人、合わせて1500の口座に対して販売し、およそ950億円分が無価値となったということです。」
「クレディ・スイスの「AT1債」が無価値となったことについて金融庁は、日本への影響は限定的だとみていますが、国内で複数の会社の投資信託にも含まれていたことが明らかになるなど、影響が出始めています。」
クライアントが保有している有価証券の中にこれが入っていないか、要チェックかもしれません。ほかの証券会社でも扱っていた可能性もあります。無価値となったのは、3月ですから、万一保有していたら、3月決算会社は当然、決算に反映させる必要があるでしょうし、2月以前の決算でも、修正後発事象に該当するかもしれません(あるいは、2月末では価値があったが、3月以降の状況の変化で無価値となったと考えるのか)。
三菱モルガン販売のクレディAT1債、950億円が無価値に(日経)(記事冒頭のみ)
「国内証券会社がクレディ・スイスのAT1債を日本の個人に販売していたことが判明したのは初めて。三菱UFJモルガンの販売分は総発行額の約4%に相当する。実態把握や顧客への状況説明を急いでいる。」
(補足)
大学駅伝の監督も引っかかってしまったようです。
「ババ引いたなあ、もう。どうにかしてよ…」青山学院駅伝部の原晋監督も泣いた!? “紙きれ”になった「クレディ・スイス債」が危なかったこれだけのワケ(文春オンライン)
「原監督が引いてしまった“ババ”とは、世界最大手の金融機関、クレディ・スイスの債券のことである。4月6日に出演したフジテレビ「イット!」で、原監督は「(自分の資産が)紙切れになりました」と怒りの発言。「日本の投資会社は説明責任を果たしているのか」と疑問を投げかけた。」