見抜かれるMBO 受け皿会社「察知」で先回り買いも(記事冒頭のみ)
MBOの受け皿会社新設の情報をネットで入手し、MBOを事前に察知し、利益を得る投資家が現れ、金融庁が注意喚起しているという記事。
「ネット上で特別目的会社(SPC)の新設情報を探ってMBO(経営陣が参加する買収)を公表前に察知し、対象会社の株式を先回りして買う投資家が出てきている。インサイダー規制などには抵触しないが、証券取引等監視委員会(監視委)は「市場の公正性をゆがめかねない」と問題視。異例の注意喚起に踏み切った。MBOを見抜かれにくい工夫などを呼びかけている。」
記事で引用されている監視委関係者コメントによると、1億円超の利益を得た例もあったそうです。
関係者から登記をチェックするようにと示唆されたような場合でなければ、インサイダー取引にはならないようです。
証券取引等監視委員会の注意喚起の発表文。
MBOの実施に伴い設立される新会社(SPC)について(金融庁)
「MBOの実施に際して新会社を設立する場合、その名称、所在地、代表者・役員等(以下「名称等」という。)は、もとより関係者の判断により決められるべきものですが、上記のように、新しく設立される会社と当該上場会社との関連性が比較的簡単に類推できてしまうと、「近い将来、当該上場会社株式のMBOが行われるのではないか」といった推測が容易になることもあり得ます。」