東証2部上場の春日電機の内紛に関する記事。社長が自ら役員を務める別会社への貸付金の返済猶予は認めないとする仮処分を、東京地裁が決定したそうです。また、同社の労働組合も、融資に関連する社長の行為が「会社への背任行為」だとして刑事告発を検討しています。
「春日電は篠原社長が役員を務める「アインテスラ」(東京・中央)に対して2億8000万円を貸し付けたが期限を過ぎても返済されず、アインテスラは返済猶予を申し出ていた。アインテスラは春日電株を買い集めて大株主となり、前社長を解任、篠原社長が就任した。」
この会社の件はいくつかの有名なブログでも取り上げられています。また、会社のプレスリリースには裁判所に提出した仮処分命令申立書の写しが含まれており、(あくまで反社長側の主張ですが)経緯が相当詳しく記述されています。
プレスリリースを読む限りでは、新しい経営陣は、就任直後から大株主への不自然な資金提供(仮払金や貸付金)を行っており、非常にあやしいと言えます。
この資金提供については監査人も厳しい態度をとっています。監査人としての役割を十分果たしているようですが、これが大手の監査法人なら、こうしたガバナンスが崩壊しているとも言える会社は、できるだけ早く契約解除して手を引こうとすることでしょう。
会社のプレスリリース(12月3日)(PDFファイル)
ソフィアホールディングスのプレスリリース
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