ソフトバンクの子会社であるイー・アクセスの株式をヤフーが買い取って子会社化する計画が中止になったという記事。
「この計画撤回によりソフトバンクからヤフーへのイー・アクセス株の譲渡はなくなるものの、従来の計画通り、6月1日付でイー・アクセスがウィルコムを吸収合併し、社名を「ワイモバイル」に変更。ヤフーによる新サービスも実施する。」
「ヤフーは3月27日、6月2日付で、新会社の株式を3240億円でソフトバンクから取得すると発表。しかしこれがマイナス材料となり、ヤフーの株価はその後、2割超下落。この日は一時408円まで下落して年初来安値をつけた。一部の投資家からは、巨額のインフラ投資を必要とする通信事業進出に批判的な声が持ち上がり、ヤフー社内でも慎重論が出始めていた。」
雑誌などでは、ヤフーからソフトバンクへの上納金だと書かれていました。
ヤフー、「イー・アクセス買収中止」の不可解(東洋経済)
「当初から、やや理解に苦しむ買収だった。そもそもヤフーはソフトバンクの子会社。イー・モバイルがソフトバンク傘下からヤフー傘下に移ることで起こるのは、負債の肩代わりを含めた4500億円の現金の移動。東洋経済は、3月の発表当初から、キャッシュリッチなヤフーから、大型M&A続きで資金を必要とするソフトバンクへの資金移動に過ぎないのではないか、と指摘してきた。ヤフーが買収するメリットが見当たらないためだ。」
この記事によれば、上納金をやめたのは、出資先であるアリババの上場や個人向け社債の発行によりソフトバンクの資金調達環境が改善されたからではないかとのことです。
子会社上場の悪い面が出たケースのように思われます。
ソフトバンクについては、2014年3月期の決算は好調だったようですが、米国の携帯事業子会社は、今のところ、厳しいようです。
快走続くTモバイル、スプリントは独り負け(東洋経済)
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