ベンチャーキャピタル大手のジャフコが、運用する投資事業組合(ファンド)を子会社として連結決算に組み入れる新しい会計処理方法(従来はファンドへの出資割合に応じて売上高や利益を計上する方法)に変更したという記事。
ファンドを連結することの会計上の影響について(PDFファイル)
従来の方法とファンドをすべて連結する方法の差異がわかる資料が入っています。要するにファンドへの外部出資者(連結上は少数株主)に関する損益や持分をどうするのかという論点です。ASBJの指針により「ファンドを管理している者=ファンドを支配している者」という整理になったので、こうした変更をせざるを得ないのでしょう。
会計処理とは関係ありませんが、ファンドに外部出資者として投資しても、たいしてもうからないことが資料から読みとれます。(少数株主持分損益に注目)
日興コーディアルのケースとの違いは、外部出資者がいるかどうかという点が大きいと思います。日興で問題となったSPCには外部出資者はおらず、支配していることは明らかなのですから、誰がみても連結すべきでした。
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