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BIG4監査法人を比較!2023年12月版_四大監査法人の決算・業績(売上・利益)、クライアント数、人員数ランキング!(公認会計士ナビより)

BIG4監査法人を比較!2023年12月版_四大監査法人の決算・業績(売上・利益)、クライアント数、人員数ランキング!

4大監査法人の直近決算の開示資料から、業績、人員などを比較した記事。

「今回、2023年6月末の決算情報をもとに四大監査法人(あずさ・EY新日本・トーマツ・PwCあらた)を「規模(人員数)」「クライアント数」「業績」の3点で比較しています。」

公認会計士・合格者の数の増減が気になりました。どの法人も総人員は順調に増えているのですが、会計士の数は横ばいのようです(法人により違いはある)。

「公認会計士・会計士試験合格者等の総数は、あずさ監査法人がトップです。

前期に続いて監査法人トーマツは減少し、あずさ、EY新日本、PwCあらたは増加しました。その中でもEY新日本監査法人が突出しており、唯一減少したトーマツとの差は159名にも及んでいます。」

「公認会計士・試験合格者に関しては、BIG4監査法人は毎年300名程度を定期採用していますので、いずれの法人も相当数の公認会計士が退職や異動によって抜けていることが伺えます。

また、当期の対象である2022年11月の会計士試験合格者の定期採用に関しては、EY新日本は好調、トーマツは苦戦したとの情報もありますので、その影響も出ているかもしれません。」

ネットワークへの上納金についてもふれています。

「加盟ファームへの分担金の支払にも注目です。業務費用の明細でグループ分担金を明示している監査法人は、トーマツとあずさです。

監査法人トーマツは業務収入142,845百万円に対してグループ分担金が12,525百万円となっており、業務収入に対する負担率は8.77%と高い割合を占めています。

これに対して、あずさ監査法人は業務収入111,734百万円に対してグループ分担金は4,056百万円で、業務収入に対する負担率は3.63%でした。」

監査証明クライアントはあらた以外の3法人で減少しているそうです。

「当期の監査証明クライアント総数は、PwCあらたを除いた3法人で減少しており、その中でもトーマツの減少数は大きめです。四大監査法人合計では、139社の減少でしたので、大手監査法人の監査クライアントが準大手や中小へと流れたことが読み取れます。」

どの法人も、監査は大切な業務だというようなことをいいながら、監査クライアントの数は抑制し、会計士の数も増やしていません(新日本でも2%程度の増加)。採算のよいクライアントだけに注力し、監査チームの構成も会計士以外の専門家やアシスタントを増やそうという方向なのでしょうか。

記事では、非監査業務の比較も行っています。参考にはなりますが、国内のネットワーク・ファームも含めたデータでの比較があれば、別の姿となるかもしれません。

各法人の直近決算については→当サイトの関連記事(あらたを取り上げていますが、そのほかもページの末尾のリンクからたどれます。)(新日本は、分担金の開示はありませんが、諸会費が合計で104億円も計上されています。協会の会費にしては多すぎます。)

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