JR西日本が税務調査で、約10億円の申告漏れを指摘されたという記事。グループ会社も指摘を受けています。
「関係者によると、JR西は駅舎などの設備補修費が修繕費にあたると判断し、損金として一括計上した。これに対し大阪国税局は、設備補修費は耐用年数に応じて分けて計上すべき「資本的支出」にあたるなどと指摘した。」
「・・・ビルト社(注:ジェイアール西日本ビルト)は07~08年にJR久米田駅(大阪府岸和田市)のエレベーター関連工事を手がけた際、下請け会社に追加工事費を支払う必要が生じた。追加工事費を支払うと赤字が出るために一部を別の工事代金名目で払ったが、下請け会社は別の工事に関わっておらず、国税局は「仮装経理にあたる」と認定したという。」
修繕費の方は、金額の大きさは別として、よくありそうな指摘です。
他方、グループ会社の方は、指摘のとおりだとすると、工事原価を別の工事に付け替えたということですから、明らかな不正です(金額はたいしたことはないようですが)。進行基準か完成基準かにもよりますが、損益にも影響が出ます。管理上も不適切です。
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