デルの株式非公開化の影響を取り上げた解説記事。
デルの今後の経営やPC業界の動向が中心ですが、最後の方で「IPOの終わりの始まりか」という見出しで、上場の意味を問うています。
「かつてIPOは、自らの帝国を土台から築き上げるという起業家の大仕事の中で、頂点に位置付けられる時だった。しかし今、企業はIPOと、それに伴って生じる規制がらみの悪夢のような経験を回避する方法を探っている。
Mark Zuckerberg氏はFacebookのIPOを望んでいなかったが、基本的に選択肢はなかったというのは良く知られた話だ。誰がZuckerberg氏を責められるだろうか。四半期ごとの財務報告書の提出やジェットコースターのように上下する株式市場、そして敵対的買収といったことは、少しも心楽しいものではない。
株式非公開化というDellの対応は、公開企業であることがどれほど面倒になり得るかを浮き彫りにしている。そして最近のSECの規制の変更によって、以前よりも長期間、株式非公開のままでいるのが簡単になったことを考えれば、IPOに踏み切る理由はあるのだろうか。
はっきりさせておきたいのは、ほとんどの企業は今後も株式を公開するということだ。初期の投資家はそれを期待するからだ。しかしそうした考え方が、今後10年間で変わったとしても驚くことではない。今の傾向が続くなら、IPOに関するあらゆる規則を書き換えることが必要になるかもしれない。」
日本も、四半期報告とJ-SOXがあり、上場を目指す新興・中堅企業にとっては負担が大きいのではないでしょうか(米国の制度はよく知りませんが)。
将来的にどうなるかはわかりませんが、さしあたり、米国も含めて、世界的にはIPOは回復しつつあるようです。
↓
IPO Outlook Promising(CFO)
Worldwide IPO issuance fell almost 30%, to $99.6 billion, last year, the lowest level since 2008, according to Renaissance Capital. But there are reasons to expect a better showing in 2013, particularly in the United States, experts say.
CFO.com (http://s.tt/1zoYB)
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事