準大手ゼネコン、西松建設が、裏金事件の内部調査報告書を公表したという記事。
04年度以降の使途秘匿金が総額約26億円、海外の裏金は5事業で約8億9300万円(うち約3億3300万円が国内持ち込み)となっています。
調査報告書はこちらのリンクをどうぞ。相当の力作です。
調査報告書及び外部諮問委員会所見について(PDFファイル)
海外の裏金については、相当複雑な金の流れがあったようです。報告書では次のように総括しています。
「海外のペーパーカンパニーを通じた不正取引は、資金の流れを簡単に追えなくするスキームであり、巧妙かつ悪質である。
約9 億円という巨額な裏金が捻出されたにもかかわらず、これまで発覚しなかった大きな原因は、海外事業を「海外」という特殊性から、ある一部の経営層の中で“聖域化”し存在させていたため、他部署の人間も「他人事」のような立場を取らざるを得なかったことである。」
これは他の会社でもリスクとしてありうる話です。
このほか、特別支出金(使途秘匿金)の捻出方法などにもふれており、監査的に参考になるかもしれません。
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