東京海上日動あんしん生命保険の元社員(49歳)とその知人が詐欺などの容疑で逮捕されたという記事。顧客をだまして、契約の名義を変更し、解約するなどしていたそうです。
「逮捕容疑は2019年4〜6月、A容疑者(元社員)が生命保険契約者に虚偽の説明をし、B容疑者(知人)名義に変更。契約者向けの貸付金のほか、保険解約による払戻金など計約4千万円を詐取した疑い。
東京海上日動あんしん生命保険によると、A容疑者は10年8月から同社に在籍。17年5月〜22年7月の間、個人7人と法人13社との契約について計4億円以上を不正に受け取ったとみられるという。」
会社からは2022年12月に開示されています。
元社員による金銭詐取について (PDFファイル)
「2.事案の概要
現時点で、行為者が個人 7 名および法人 13 社のお客様の生命保険契約 41 件において金銭詐取を行い、不正に取得した合計額は約 3.8 億円に上ることが判明しております。
(1) 主な手口
① 行為者がお客様に対して、虚偽の説明を行い、お客様とは関係のない行為者の知人等の第三者に生命保険契約の名義変更を行ったうえで、解約や契約者貸付を行うことにより解約返戻金等を詐取した。
② 行為者がお客様に対して、実際には弊社にてお引き受けしなかった生命保険契約を弊社にてお引き受けしたと虚偽の説明を行い、お客様が支払った生命保険料相当額を詐取した。
③ 行為者がお客様に生命保険料の振込先として弊社の口座ではなく行為者個人の口座を伝え、同口座に振り込まれた生命保険料相当額を詐取した。
(2) 発覚の経緯
本年 10 月 19 日に行為者が金銭詐取について警察に自供したことにより発覚したものです。弊社は発覚後直ちに調査を開始し、事案の解明に努めております。
そのほか、金銭詐取事案ではないものの、契約締結の見返りに金銭を契約者に提供するといった特別利益の提供を約束または実施した契約や、自身の成績のために第三者の保険料を自ら負担していた契約等があることを行為者が自認しております。」
いきなり警察に自首したということなのでしょうか。社内にそのような窓口がなかったのか...
また、これによると、詐欺まではいかないルール違反の営業もやっていたようです。