アウトソーシング(東証1部)のプレスリリース。
アウトソーシングテクノロジーという連結子会社の上場準備の過程において、不適切な会計処理が行われていた疑いが判明したとのことです。四半期の決算発表も延期です。
「国内技術系アウトソーシングセグメントに属する連結子会社において、不適切な会計処理が行われていた疑いがあるため、調査委員会を設置して調査に取り組んでおります。現時点においては、アウトソーシングテクノロジーの子会社である株式会社アネブルにおける仕掛品等の過大計上等の疑いがあり、当社の第3四半期決算の連結財務諸表に数億円の影響を及ぼす可能性があります。また、過年度におきましても、上記同様の過大計上の他、アウトソーシングテクノロジーほかにおける収益の過大、費用の過小計上の疑いがあり合わせて調査を行っております。過年度も同様に数億円の影響と見込まれますが、影響額の精査に時間を要するため、決算発表を延期することといたしました。」
人材派遣で大きく稼いでいる会社のようです。2021年12月期中間決算では、売上高2600億円、純利益56億円であり、当期に関しては、数億円の影響は軽微かもしれませんが、過年度の数字も見ないと、訂正の要否はわかりません。また、この上場しようとしている子会社にとっては、数億円とはいえ、大きな重要性がある金額なのかもしれません。
アウトソーシング、不適切会計で決算発表延期(日経)
「アウトソーシングテクノロジーの子会社に仕掛品などの過大計上の疑いがあり、1~9月期の連結財務諸表に数億円の影響を及ぼす可能性があるとして調査を進めている。過年度決算に関しても同様の疑いがあるという。アウトソーシングテクノロジーの上場に関しては、申請をいったん取り下げる可能性もあるとした。」
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