抱合せ株式消滅差益計上の取消し、及び、過年度の決算の訂正の見込み、並びに2024年12月期決算発表延期のお知らせ
ZETA(東証グロース)のプレスリリース(2025年2月4日)。
2024 年 11 ⽉ 27 ⽇に開⽰した特別利益の計上を取り消すとともに、収益認識の問題で過年度決算を訂正する⾒込みとのことです。
特別利益の取消しについて。
「2024 年 11 ⽉ 27 ⽇に開⽰をいたしました「特別利益の計上及び 2024 年 12 ⽉期連結業績予想修正のお知らせ」において、連結決算において抱合せ株式消滅差益 131 百万円を特別利益として計上する⾒込みであると開⽰をいたしました。
これについては、2024 年 11 ⽉ 25 ⽇に監査法⼈アヴァンティア様(以下、「監査法⼈」)に本件の開⽰内容について確認を⾏い、また複数の専⾨機関に確認を⾏った上で、開⽰をいたしました。
しかしながら 2025 年 1 ⽉ 29 ⽇に、当該特別利益については連結処理においては消去されるものと宝印刷株式会社様より指摘を受け、改めて監査法⼈に確認をしたところ、適時開⽰の内容について確認が不⼗分であったとの回答があり、それを受けて改めて適正な処理について検討を⾏った結果、連結決算においては消去が必要であると判断をいたしました。(※単体決算については抱合せ株式消滅差益が計上されます。)」
過年度の決算の訂正の⾒込みについて。
「2025 年 1 ⽉ 31 ⽇に、監査法⼈より、過年度の決算に関して検討が⼗分でなかった点があり、改めて会計処理を⾒直し、併せて、過年度の決算について遡及して訂正を⾏いたいという申し⼊れがありました。
具体的には、これまでは ZETA CX シリーズ等のライセンス取引については、収益認識に関する会計基準で定める使⽤権として、クライアントがライセンスを使⽤開始となった時点、すなわち証憑等のライセンスの利⽤開始⽇付をもって売上として是認されていたもののうち、プロジェクトが⻑期に渡る等の理由により⼊⾦サイトが⻑期であるものについて、売上への計上のタイミングを⾒直すという内容です。
当社としては、会計処理の⾒直しを⾏う場合には、当社の予測可能性を確保すべく、監査法⼈と事前に協議を⾏った上で、それ以降の決算について適⽤するというプロセスが妥当であると考えておりますため遺憾ではありますが、監査法⼈と訂正の内容について協議を⾏い、妥当と認められる訂正については遡及して⾏うことといたしました。
対象となる決算期及び詳細な⾦額等は、判明次第開⽰いたします。(※前出の抱合せ株式消滅差益の⾦額 131 百万円についても、当該訂正によって変更される可能性があります。)」
抱合せ株式消滅差益については、プレスリリースを読む限りでは、過年度訂正とは直接の関係はなさそうですが(ただし※の注が気になる)、収益認識の方は過年度遡及するとなると、それなりに大きな問題です。
決算発表について。
「2025 年 1 ⽉ 31 ⽇に、監査法⼈より、前述のとおり過年度の決算を遡及して訂正する場合、2024 年 12 ⽉期決算についてはその訂正後でないと算出できないことから、当該決算発表の⽇程について延期の要請があり、誠に遺憾ではございますが 2024 年 12 ⽉期の決算発表の⽇程を、2 ⽉ 25 ⽇に延期することといたしました。業績予想の修正については、⼤枠の算出が済み次第速やかに開⽰をする予定です。」