会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国顔負けの「金融社会主義」日本(日経ビジネスより)

中国顔負けの「金融社会主義」日本

日本では中国顔負けの金融社会主義が進行しているという論説記事。

ターゲットになっているのは、日銀、金融庁、政策金融です。

このうち金融庁について。

「金融庁は検査局を廃止し、監督局に統合するなど金融行政を転換する方針だ。フィンテックなど金融の新潮流に金融行政が即応するのは当然だが、公正で中立的な審判役を降りて、成長戦略の一翼を担う「金融育成庁」に転換しようというのは、金融行政の国際常識に反する

金融行政の使命はいつの時代も「金融の安定」である。中央銀行家が集まったジャクソンホール会議の焦点は「金融の安定」だった。金融検査はその土台であり、危機に備える「ストレステスト」(健全性審査)など国際ルールに沿った金融行政に欠かせない機能である。」

「旧大蔵省から銀行局など金融部門を切り離して金融庁を独立組織として創設したのは、裁量的な指導行政に弊害が目立ってきたからだった。不良債権処理を遅らせ金融危機を招いたのである。その反省から、裁量的な指導行政から公正で中立的な審判役に転換する必要に迫られた。

成長戦略の一翼を担おうという「金融育成庁」は大蔵省銀行局の裁量的な指導行政の復活にほかならない。一見、時代を先取りするようにみえて、時代に逆行するものといえる。」

正論のように思われます。

とはいえ、今までも、検査方針を厳しくしたり緩めたりすることによって、裁量的な行政をやってきたように見えるのですが...

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