自動車部品メーカー、サンデンホールディングス(東証1部)が「事業再生ADR」を利用して、取引先の金融機関に支援を求めるという記事。
「発表によりますと、サンデンホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で海外にある工場の稼働が停止したほか、自動車の需要の低迷で売り上げも落ち込み、ことし3月期の決算は、本業のもうけを示す営業損益が34億円の赤字になりました。
このため会社は、抜本的な改善策を講じる必要があるとして30日、「事業再生ADR」と呼ばれる国の制度を利用することを決め、専門の団体に申請を行いました。
会社では、主力取り引き銀行のみずほ銀行など金融機関に支援を求め、ことし3月時点で1000億円余りに上る借り入れの返済条件の見直しなどについて協議するほか、複数の企業と資本業務提携をして再建を目指す方針です。」
サンデンHD、事業再生ADRを申請---新型コロナ影響で受注減(レスポンス)
「同社では、自動車機器事業への経営資源集中を加速させるなど、持続的成長を達成するための施策を積極的に推進してきた。しかし、2019年後半以降、自動車機器事業で、欧州、中国市場を中心に車両販売が減少したことに加え、2020年に入って新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国、欧州、アジアを中心に、同社グループ主要工場の休業が発生した。これに伴って業績が悪化している。2020年3月期連結業績は営業損益が34億円の赤字に転落した。」
取引先は広い範囲に及んでいるようです。
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事業再生ADR申請のサンデンHD、下請企業数は2134社(レスポンス)
「サンデングループの下請企業は全国で2134社あり、このうち一次下請が219社、二次下請が1915社あることが判明した。一次企業の総従業員数は11万7291人にのぼる。」
会社のプレスリリース。
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事業再生 ADR 手続の申込み、及び受理に関するお知らせ (6月30日)(サンデンホールディングス)(PDFファイル)
2020年3月期の決算発表も、6月30日でした。株主総会は7月29日です。
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2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(PDFファイル)
継続企業の前提に関する注記がついています。また、重要な後発事象の注記として、事業再生ADR手続の申請・受理について書いています。
2019年度に大きな赤字を出しているようです(当期純利益△23,060百万円)。
第94期定時株主総会招集ご通知(PDFファイル)
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