会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

みずほ銀、元行員が顧客2人の貸金庫から現金窃取-総額数千万円(ブルームバーグより)

みずほ銀、元行員が顧客2人の貸金庫から現金窃取-総額数千万円

みずほ銀行でも行員による貸金庫からの窃取があったという記事。三菱UFJの事件と比べると被害額は少額ですが、それでも、数千万円というのは、社会常識としては多額です。

「みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行は18日、元行員1人が貸金庫から顧客2人の資産を盗んでいたと発表した。被害は2019年に発覚し、被害総額は現金数千万円だった。盗んだ元行員は発覚直後に懲戒解雇処分とした。

広報担当者によると、被害は1つの支店で発生した。被害者となった顧客とは個別に協議し、顧客との関係なども踏まえて、公表は実施していなかったと説明した。真摯(しんし)に対応し、顧客からの理解は得ているという。同行は今年1月16日から貸金庫の新規受け付けを原則停止している。」

貸金庫ビジネスのリスクについて。

「全国銀行協会は三菱UFJ銀での事件発覚後、会員行に貸金庫の管理態勢の点検実施を要請した。福留朗裕会長(三井住友銀行頭取)は今月13日の定例会見で「貴重品や重要書類を安全に保管しておきたいという一定のニーズがある。今後の貸金庫サービスの在り方については、こうしたニーズや各行のビジネス戦略も踏まえつつ、各会員行においてそれぞれが検討していくものだ」との考えを示した。

川内議員(衆院議員)は「金融機関は最も信用を大切にしなければならないため、管理が難しい貸金庫ビジネスを展開することのリスクを考えていく必要がある」と指摘。その上で、「顧客保護の観点から金融庁の有識者会議でも検討が進んでいるので、専門家同士の議論を期待したい」と述べた。」

銀行側で、記録と現物の照合ができないというのは、管理的に難しい面があるのでしょう。

貸金庫窃盗の示談案件が次々発覚の可能性、メガバンク合併前の銀行に預けた金品被害証言も(産経)

表に出なかった事案がいくつもあるようです。

「「私の勤める銀行でも、2020年以降で当時の行員が貸金庫に顧客が預けた金品を盗んだ事案が5~6件あった」。そう明かすのは、あるメガバンクの関係者だ。今回のみずほ銀の窃盗事案と同様、被害者には補償金に加えて見舞金を支払っており、示談したことで対外的に公表してこなかったと説明する。

このメガバンクに合併された都市銀行の東京都内の支店で約20年前、貸金庫に預けていた約30万円相当のネックレスを盗まれたという東京都内在住の男性は、「18年ごろに銀行側から約30万円の補償金と見舞金50万円が支払われた」と話す。加えて、「この事案について、対外的に公表しないよう誓約書にサインを求められた」という。

また、この男性は17年ごろ、別のメガバンクの合併前の都市銀行に預けていた金品も同様の被害にあったと明かす。

「当時、この銀行の池袋支店(東京)の貸金庫に預けていた現金100万円が盗まれ、補償として100万円と見舞金30万円が支払われた」といい、前述と同様の内容の誓約書にサインをしたと振り返る。」

明らかになったものは3件だけのようです。

「貸金庫ビジネスを巡っては、三菱UFJ銀の元行員が昨年、貸金庫から顧客の金品を盗む事件が発覚。ハナ信用組合(東京)も昨年2月に元職員による現金の窃盗事案があったことを公表した。金融庁の集計によると、19年度以降、全国の金融機関で貸金庫から顧客の金品が盗まれる事案が、今回のみずほ銀を含めて3件起きていたことが判明している。」

《みずほ貸金庫窃盗》「昼ごろに役員からメールが来て…」現役行員が明かした、支店対応の内幕(現代ビジネス)

「みずほ銀行は2月18日、元行員が貸金庫の顧客資産を盗んでいたと発表。被害にあった顧客は2人で、被害総額は数千万円にのぼるという。2019年に被害が発覚した後、元行員は懲戒処分されている。

公表された同行のリリースによると、発覚直後から「手続き見直しなどにより相互牽制の強化を図っているほか、当時行内調査を行い、他に同様の事案がないことを確認しており」、「それ以降も貸金庫に関する不祥事案は発生しておりません。加えて、昨今の状況に鑑み、改めて管理態勢の再点検・強化も実施済」という。」

元行員による不祥事案に関する一部報道について(みずほ銀行)(PDFファイル)

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