電通子会社の「電通ワークス」にLED照明の架空取引を持ちかけ、代金を詐取したとして、LED開発会社の実質的経営者らが逮捕されたという記事。
「組織犯罪対策4課によると、津田容疑者らは2010年1~3月、LED照明の販売代理事業を進めていたワークス社に、千葉県内の製鉄工場がLED照明を設置する計画があると持ちかけた。都内のLED照明製造会社を通じてWWE社にLED照明を発注させ、代金約2億3千万円をだまし取った疑いがある。実際にはLED照明の設置計画はなかったという。」
「不動産事業やビル管理が専門だったワークス社は09年、LED照明の販売代理事業に進出。WWE社を含めた複数社から持ちかけられた取引が架空だった疑いが浮上。約60億円に上る損失を出し、12年3月にLED事業を他社に売却した。」
電通の会計処理としては、架空の原価が計上されていたわけですから、重要性にもよりますが、決算の訂正が必要になってきます。
この事件は、少し前から問題となっていて、昨年11月には家宅捜索が行われていました。かなり複雑な取引のようですが、要約すれば、「架空受注→架空前渡金・架空仕入(架空原価)・架空在庫→架空売上・架空売掛金」となりそうです。
電通「LED循環取引」の全貌(FACTA)(2012年5月号)
当サイトの関連記事(2013年11月)
別の上場会社も関わっています。
当サイトの関連記事(2012年8月)
電通子会社から2億3千万円詐取 LED会社社長ら5人を逮捕(産経)
別の会社も架空取引か LED巡り電通子会社と(朝日)
「警視庁は、WWE社やこのLED開発会社など計数十社がワークス社をめぐる計約100億円の架空取引に関わったとみて、実態解明を進める。」
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事