会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソニーの”顔”、スマホ失速の衝撃(東洋経済より)

ソニーの”顔”、スマホ失速の衝撃
最終大赤字で上場来初の無配転落


ソニーの巨額のれん減損とそれによる決算予想修正を取り上げた記事。

「9月17日、ソニーはスマホなどモバイルの不振を理由に、同事業を手掛ける子会社のソニーモバイルコミュニケーションズの営業権を全額減損し、2015年3月期の最終赤字を500億円から2300億円へ下方修正すると発表した。ソニーは2012年2月に旧ソニーエリクソンを完全子会社化しており、その際のスマホ事業の収益見通しと現状が大幅に食い違ったことになる。」

ソニーはのれんを償却しない米国基準採用会社ですが、2年前に計上したのれんだとすると、償却しようがしまいがあまり関係なさそうです。

会社のプレスリリース

モバイル・コミュニケーション分野の営業権に関する減損計上及びそれにともなう2014年度連結業績見通し修正のお知らせ(ソニー)(PDFファイル)

「中期計画の見直し→キャッシュ・フロー見込み修正→レポーティング・ユニットの公正価値減少→のれん減損」ということで、7月に着手した計画見直しがきっかけになったということをいっています。

「ソニーは、以前開示した通り、MC分野における実績や事業環境の変化等を踏まえ、2014年7月にMC分野の中期計画の見直しに着手し、このたび、MC分野の中期計画を変更しました。この新しい中期計画では、以前の中期計画と比べて将来キャッシュ・フローが低くなる見込みであり、MC事業の公正価値が減少したため、2014年度第2四半期において、MC分野の営業権全額の減損約1,800億円を営業損失として計上する見込みです。

従来のMC分野の中期計画においては、売上高の大幅な拡大を目指していました。今回策定したMC分野の中期計画においては、モバイル事業の市場や競争環境が大きく変化したことを踏まえ、事業リスクや収益変動性を低下させ、より安定的に収益計上が見込めるよう、MC分野の戦略の変更を行っています。この変更は、一部地域における戦略の見直し、高付加価値ラインアップへの集中、普及価格帯モデルの削減といった施策を含みます。」
(注:MCとはモバイル・コミュニケーション)

ソニー、崩れた成長戦略 中核のスマホ事業で減損(日経)
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