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コムスン、グループ内譲渡を発表…介護事業継続を狙う

コムスン、グループ内譲渡を発表…介護事業継続を狙う : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

厚生労働省から介護事業所の新規指定などが認められなくなった訪問介護大手「コムスン」の親会社グッドウィル・グループ(GWG)が、コムスンの全事業を、同グループ連結子会社の施設介護会社、日本シルバーサービスに譲渡する方針を決めたという記事。

「GWGは、日本シルバーサービスに事業を譲渡することで、コムスンが行っている訪問介護事業は継続できるようになるとしている。」

連結子会社コムスンの事業譲渡に関するお知らせ(PDFファイル)

会社のプレスリリースによれば、グッドウィルは「本件による平成19 年6 月期の連結業績に与える影響及び平成20 年6 月期連結業績に与える影響につきましては、軽微であると判断して」いるといっています。

しかし、グループ内の事業譲渡により介護事業をグループとしては継続できるというのは、グッドウィル側の解釈です。行政側から処分のがれだと判断されれば、事業譲渡はうまくいかず、介護事業は大幅に縮小され、従業員の退職金、減損損失、事業所の閉鎖費用などでおそらく多額の損失が出ることになります。

直前に迫っている2007年6月期の決算では、監査人は会社側の判断を認めるのかどうかという難しい決断をしなければならないでしょう。

以上、グッドウィルに厳しいことを書きましたが、厚生労働省による処分自体が妥当なのかは別問題です。年金問題隠しと民間業者の介護事業からの排除のために、必要以上に厳しい処分をしたという疑いを感じます。
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