「遊技機メーカーの平和が22日に発表した2007年9月中間期の連結決算で、開示した売上高や利益の中身が8月に株式交換で取得した子会社の業績だけとなってしまう珍事が起きた。
連結決算に平和の収益はまったく反映されなかった。買収時の株式交換によって、子会社の旧株主が議決権ベースで平和株の5割超を持つことになったが、これが会計上、子会社が平和を取得したとみなされたためだ。
会計上「逆取得」と言われる処理。(以下略)」
企業結合会計基準では、取得側と取得される側を判断する際に、法形式にとらわれず、実質で決めることになっているので、記事の例のように「逆取得」となる場合もありえます。ただし、上場会社が形式的には存続会社や親会社となるが、実質的には非上場会社に買収されたという会計処理を行うということは、裏口上場の疑いを抱かせます。したがって、実例はほとんどない(逆取得になるような取引は行われない)のかと思っていましたが、そうでもなかったようです。
同社中間連結短信(PDFファイル)
「平成20 年3 月期 中間決算短信」に関する補足説明について(PDFファイル)
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