公認会計士試験の大学別合格者数ランキングで連続1位の慶応義塾大の取り組みを取り上げた記事(宣伝記事?)。同大学の友岡教授にインタビューしています。
「圧倒的な強さの理由を、1980年に設置された同大商学部の付属機関「会計研究室」室長・友岡賛(すすむ)教授はこう解説する。
「要因の一つとして、国家試験に強いという伝統と実績が、より意識の高い学生を集めるという好循環が挙げられます。そしてもう一つは、学生や卒業生の母校愛が強いこと。彼らが後輩へのサポートを積極的に行い、その恩恵を受けた学生がまた後輩の指導に当たる。これもいい循環を生んでいます」」
「友岡教授は2017年10月に同研究室の室長に就任すると、資格取得のためだけの受験指導をやめた。代わって力を入れたのが、現役の公認会計士や大学教授を招いての講演会や監査法人の見学などといった、会計学全般の啓蒙活動だ。
「資格だけが目的なら専門予備校で事足りる。大学として、学生の選択肢を増やすような活動をしたいと考えています」
友岡教授のゼミナールからはすでに80人以上の公認会計士が巣立っている。試験には直結しないような講義を行っているが、「それを無駄だと切り捨てず『がんばってよかった』と言える子ほど、試験にも合格できるのです」と友岡教授は語る。」
「「資格試験のためのダブルスクールは、時として専門予備校がメインの『シングルスクール』になってしまうことがあります。社会に出てからそれを後悔している会計士の知人もたくさんいます。きれいごとかもしれませんが、若いときには、役に立たないかもしれないこともたくさん学んでほしいのです」」
特定の大学に合格者が集中するのは、多様性という点で、業界にとってはマイナスの面もあるでしょう。他の大学の奮起も期待します。
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