会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例2件(日本エコシステム(新日本→中部総合)、EduLab(アリア→南青山))(2024年11月26日)

最近の監査人交代事例です(2024年11月26日発表分)。

1.日本エコシステム(東証スタンダード)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→有限責任中部総合監査法人、の交代です。

「当社の事業拡大に伴い監査時間が増加傾向にあり、監査費用の更なる上昇が見込まれること等を勘案し、当社の事業規模に見合った監査対応と監査費用の相当性を総合的に勘案した結果」とのことです。

中部総合監査法人を選んだ理由。

「監査等委員会が有限責任中部総合監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、同監査法人の基本的な監査方針、品質管理体制、独立性、専門性、監査報酬の水準等を総合的に検討した結果、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。」

現監査人の就任年は、2019 年です。

2.EduLab(東証グロース)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

監査法人アリア→南青山監査法人、の交代です。

「当社の事業規模に応じた、新たな視点での監査が期待できることから、複数の監査法人を比較検討いたしました結果」とのことです。

南青山監査法人を選んだ理由。

「監査等委員会が南青山監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、会計監査人としての専門性や監査経験、規模等の職務遂行能力及び独立性、品質管理体制、監査業務の実施体制等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任と判断したためであります。」

監査報酬は理由ではないようです。

現監査人の就任年は、2022 年です(4月 20 日 に一時会計監査人として就任)。

なお、EduLabは、有報等虚偽記載で、昨年10月に課徴金納付命令勧告を受けています(→当サイトの関連記事)。しかし、なぜか、今も審判手続中で、命令は出ていません。

コメント一覧

kaikeinews
>kaikeinews さんへ
>情報ありがとうございます。... への返信

ちなみに、今回退任するアリアは、公認会計士・監査審査会からの処分勧告に対抗して訴訟を起こし、それが効果があったのか、たしか、いまだに処分がないままという監査法人です。会社にとっては頼りになる味方だったのかもしれません。
kaikeinews
>通りすがり さんへ
>EduLabが審判手続中なのは、おそらく違反行為を否認しているからでしょう。ht... への返信

情報ありがとうございます。

教えていただいたプレスリリースを見ても、虚偽記載を全面否認しているふうでもないのに、1年以上動きがないのは不思議ですね。水面下では交渉しているのでしょうが...。課徴金勧告を出せば、すぐにひれ伏すような相手ばかり続いていて、金融庁も詰めが甘かったのでしょうか。

会社側としては、2億円もの課徴金ですから、できるだけ納付するのを遅らせたいのでしょうね。

一般論としては、処分までに時間をかけて丁寧に調べるのは悪いことではないのでしょう。
通りすがり
EduLabが審判手続中なのは、おそらく違反行為を否認しているからでしょう。https://ssl4.eir-parts.net/doc/4427/tdnet/2361394/00.pdf
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