日産ゴーン事件のゴーン氏へのインタビュー記事。3分ほどの字幕付き動画もついています(英語の勉強になります)。
事件そのものについては、特に新しい情報はなさそうですが、日本からの脱出についてふれています。
「ゴーン被告の勾留は数カ月にわたった。保釈後は都内の自宅で24時間監視状態に置かれた。裁判の開始時期は不明で、数年かかる可能性もあった。そして、もし有罪となれば、刑期が最長15年に及ぶ可能性があった。日本では刑事裁判の有罪率が99.4%だ。
自宅にいた間、ゴーン被告は妻のキャロル氏との接触は一切行えないと言われた。逃亡を決めたのはこの時だったという。
「計画では、私は顔を出せなかったので、どこかに隠れる必要があった」とゴーン被告は語った。
「隠れられるのは箱や荷物の中など、誰も私の姿を見れず、認識できないものだけだった。それならいけると思った」
また、通常は音楽機材を入れる大きな箱を使うのは「もっとも論理的だった。特に、日本では冬にたくさんのコンサートが開かれるので」と話した。」
「ゴーン被告は東京から新幹線で大阪へ移動し、プライベートジェットの待つ空港へと向かった。しかしその前に、近くのホテルで箱が待ちうけていた。
「箱に入ったら、過去も未来も考えず、ただその瞬間のことだけを考えていた」
「恐怖もなく、ただ『この機会を逃すわけにはいかない。失敗すれば日本で人質生活を送ることになる』と集中する以外の感情もなかった」
ゴーン被告は、米陸軍特殊部隊の元隊員で、演奏家を装った民間セキュリティー専門家のマイケル・テイラー被告と、息子のピーター・テイラー被告によって、ホテルから空港まで移動した。
箱の中にいたのは1時間半ほどだったと言うが、「1年半」ほど続いたように感じたと、ゴーン被告は語った。」
「日本に残された人々について、ゴーン被告はどう思っているのだろう。
「(ケリー被告の)裁判が年末にあるだろうと聞いている。この裁判の結果はどんなものであれ、いんちきの理由によるものだ」
「日本の人質司法の犠牲者全員を気の毒に思っている」」
BBCでは、「Carlos Ghosn: The Last Flight(カルロス・ゴーン:最後のフライト)」というドキュメンタリーを7月14日に放送予定だそうです。
オリンピック直前で、海外でも日本に対する関心が少しは高まっている時期に、こういうインタビューを流すというのは、宣伝効果が高そうです。
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Ex-Nissan boss Carlos Ghosn: How I escaped Japan in a box(BBC)
ドキュメンタリーの予告編。