英政府が、監査業界や企業統治に関する改革案を公表したという記事。
少し前から議論されていたのが具体化されるようです。
そのうち、監査に関する部分は...
「「監査と企業統治の信頼回復」と題する約230ぺージの報告書を、ビジネス・エネルギー・産業戦略省がまとめた。7月上旬まで市場関係者や産業界から意見を募って最終案を固め、法制化につなげる。
監査ではまず、デロイト・トウシュ・トーマツやKPMGなど「ビッグ4」と呼ばれる4大法人に、主要企業の利用が集中している状況の是正を掲げた。英国では株価指数「FTSE350」採用の主要上場350社のうち、97%の外部監査人を4大法人が占めている。質の向上には競争が必要とみている。
対策の一つとしてFTSE350採用企業に対し、子会社などグループ企業の監査には4大法人以外を使うよう促す。競争当局が19年4月に提言した、2つ以上の法人による共同監査の義務化は見送った。ただし状況が改善しなければ4大法人の占有率に上限を設けることも検討する。
4大法人を対象に、監査業務とコンサルティングなど非監査業務の運営をグループ内で分離させることも盛り込んだ。監査事業に集中させ、利益相反のリスクを抑えるためだ。監督当局の財務報告評議会(FRC)は20年7月に運営分離を求める指針を発表済み。24年6月を期限とする完全実施に向けて各社は既に対応を進めている。」
英国では、ビッグ4に対して、存在感が大きいせいか、反発も強いようです。
今回英政府から公表された報告書(意見募集)はこちらから。
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Restoring trust in audit and corporate governance
関連報道。
‘Once in a generation’ audit reforms published(Accountancy Age)
U.K. Proposes Reforms to Upgrade Audit Sector(CFO)
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