会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

法廷会計学vs粉飾決算

法廷会計学vs粉飾決算法廷会計学vs粉飾決算
細野 祐二

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キャッツ事件で有罪になった会計士(「公認会計士vs特捜検察」の著者)による「法廷会計学vs粉飾決算」という本が出ました。

宣伝文によれば、「法廷会計学」の「法廷」とは、フォレンジックforensicを指すようです。検索サイトで調べてみると、コンピューター・フォレンジックという言葉でよく出てきますが、会計や監査でフォレンジックといえば、粉飾決算や横領に関して、法廷で通用するようなレベルの証拠を集めて、立証することをいうのでしょう。

この本では、法廷で通用するレベルに達しているかどうかは疑問がありますが、日興コーディアル、ライブドア、日本航空、NOVAなどの決算を、その監査も含めて、厳しく断罪しています(なぜかトーマツのクライアントは登場していないようです)。

まだ詳しく読んでいないので、中身についてはあまりいえないのですが、斜め読みした限りでは、それぞれの事件は議論の余地なく粉飾であり、監査人の責任も明らかであるといっている箇所が多いようです。自らも粉飾事件の被告である著者が、断定的な書き方をしているのは、かなり違和感を感じました。

日興コーディアル事件に関しては、この本↓の記述を批判しています。

小説会計監査小説会計監査
細野 康弘

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