スルガ銀行不正融資事件に関する読売社説より。
「金融庁はスルガ銀への立ち入り検査を進め、第三者委の結論を待って行政処分を行う方向という。組織的な関与はなかったのか。経営陣はどこまで事態を把握していたのか。厳しく精査すべきだ。
一方、地銀に新たな収益源の開拓を強く迫ってきたのも金融庁である。スルガ銀を、地銀の「優等生」と評価していた。これまでの監督姿勢の是非も問われよう。」
不正融資金額が2千億円超になるまで放置されていた「根本原因」は何か、銀行監督の「運営が著しく不当」だったのではないかなど、金融庁はきちんと調べるべきでしょう。
スルガ銀の不正 業績至上主義の歪みだ(東京)
「一方、金融庁にも課題が突きつけられている。スルガ銀の高収益経営を地銀の模範であるかのように評価してきたからだ。
スルガ銀は預金残高では地銀の中位だが、収益力で群を抜いた。それは個人向けの融資に特化し、主婦や転職直後の人など他行が及び腰となる借り手にも積極的に融資。迅速な審査システムを構築し、高金利の融資で高収益を上げる戦略をとってきたためだ。
だが、やはり最高益を続けるなかで無理をしてきたのだろう。審査部門に対し営業サイドが恫喝(どうかつ)まがいで融資させるといったこともあった。金融庁の監督のあり方も問われなければならない。」
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