最近の監査人交代事例です（2023年5月22日発表分）。
１．ジャニス工業（名証メイン）
会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）
あずさ→栄監査法人、の交代です。
「当社との監査継続年数が長期にわたることに加え、当社の最近の経営環境の変化等に鑑み、当社事業規模に見合った監査対応と監査費用の相当性を総合的に検討した結果」とのことです。
現監査人の就任年は、1980 年 11 月期です。ただし、「調査が著しく困難であったため、当社の会計監査人であった公認会計士が有限責任 あずさ監査法人の前身である監査法人朝日会計社に加入した以降の期間について記載したものであります」。
２．JMACS（東証スタンダード）
公認会計士等の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ（PDFファイル）
監査法人和宏事務所→監査法人やまぶき、の交代です。
監査工数増加で、監査資源確保が困難であるため、とされています。
会社は、在庫数量の集計誤りにより、2023 年２月期第３四半期決算及び 2023 年２月期決算の訂正を行ったとのことです（開示済み）。
「当該訂正の要因となった当社内部統制の不備及びそれに係る是正措置に関して、監査法人和宏事務所との間で協議を重ねてまいりましたが、翌期以降において内部統制の不備に係る是正措置の検証作業等をはじめ、当社の監査上必要な手続を実施するための監査工数が増加し、監査資源を確保することが困難であることから、2023年５月26日開催の第59期定時株主総会終結時をもって、任期満了により会計監査人を退任することについて合意いたしました。」
現監査人の就任年は、2021 年です。
決算訂正についてはこちら。公表済み四半期決算を2回訂正しています。
（訂正・数値データの訂正）「2023年２月期第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）」の一部訂正のお知らせ（4月13日）（PDFファイル）
（訂正・数値データの再訂正）「2023年２月期第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）」の一部訂正のお知らせ（4月24日）（PDFファイル）
「在庫数量の集計誤りにより記載内容の一部に誤りがあることが判明いたしましたので、2023年4月13日に「2023年２月期第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）」の訂正を行っております。
この訂正は、製品と仕掛品で同一品目コードを使用している場合に、製品と仕掛品を区別しないで数量集計を行ったことにより、製品在庫金額が過大となっていたことに対応したものであります。
この誤りは、それまでシステム外で行っていた仕掛品の数量集計を、システム入力した結果を利用する運用に変更した際に、製品数量把握に関する業務の見直しを行っていなかったために発生しております。この誤りについて、年度末決算においては製品と仕掛品の数量重複を解消した上で、2023年4月14日に「2023年２月期決算短信〔日本基準〕（非連結）」を公表致しました。
しかしながら、その後、仕掛品と原材料についても調査を行った結果、仕掛品と原材料で同一品目コードを使用している場合に、同様の誤りが発見されました。
そのため、2023年4月13日に公表した「2023年２月期第３四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）の訂正」について、再度訂正を行います。」
訂正はあせらずに．．．
