会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

伊藤忠、1400億円損失 出資先の中国企業が株価低迷(朝日より)

伊藤忠、1400億円損失 出資先の中国企業が株価低迷

伊藤忠商事(IFRS適用会社)が、出資先の中国企業の株価低迷で1433億円の損失を2018年9月中間決算で計上したという記事。

「伊藤忠は、中国最大の国有複合企業「中国中信集団(CITIC)」に対して15年、約1・2兆円をタイの財閥と折半出資。洋上風力やアパレル関連で具体的な連携も始まっている。

伊藤忠の鉢村剛・最高財務責任者(CFO)は「国有系のため、政府が58%の株を保有して市場に流通する株が少ない。金融系株式に対する市場評価が厳しいのも影響している」と株価低迷の理由を説明した。」

ただし、この損失を相殺するような再評価益が計上されています。

「19年3月期では、ユニー・ファミリーマートホールディングスの子会社化による再評価益1412億円などで、過去最高の純利益5千億円を予想している。」

会社のプレスリリース。これとは別に臨時報告書も出ています。

CITIC Limited 株式に係る減損処理について(PDFファイル)

持分比率は20%で、持分法適用会社です。回収可能価額<簿価、となったため減損処理したとのことです。

ユニー・ファミリーマートホルディングス株式に係る再評価益等の認識について(PDFファイル)

公開買い付けによる持分法適用関連会社から連結子会社への区分変更です。既保有持分をコントロールプレミアムと市場価格を考慮した公正価値で再評価したとのことです。
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