アパレル会社「GLAD HAND」前代表取締役(41歳)と元社員(40歳)が、業務上横領の疑いで逮捕されたという記事。
司法取引3例目ということで、横領の規模の割に大きく報じられています。
不正の手口は...
「発表によると、2人は7月中旬~8月中旬、世田谷区の同社事務所で5回にわたって売上金計約500万円を着服した疑いがある。関係者によると、××容疑者が店長だった××容疑者ら部下2人に指示し、商品を割引販売したと偽って差額を着服。現金は金庫で保管し、実際の売上額から着服額を差し引いた虚偽の帳簿を作らせていたという。」
元社員が司法取引に応じたそうです。
「特捜部は部下の元社員1人と司法取引で合意。この元社員は実際の売り上げを記した書類やメールを提出して捜査協力したという。」
1例目は、会社が司法取引して、個人が罪を問われた例、2例目は日産ゴーン事件で、会社も虚偽記載で起訴されたものの、ゴーン氏追い出しのための国策捜査といわれている例ということで、批判もあったので、事例を増やしたかったのでしょう。といっても、不正の規模からすると、特捜部が出てくるほどの事件でもないように思われます。
アパレル元代表ら逮捕 着服疑い、被害数千万円か―「司法取引」利用・東京地検(時事)
「被害額は数千万円に上るとみられ、特捜部は日本版「司法取引」を利用して捜査していた。」
こちらの記事によると、被害額は2億円近くとのことです。売上除外額が2億円で、私的に流用したのが数千万円ということなのでしょうか。
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司法取引、裏帳簿を証拠提出 アパレル会社横領 10年、約2億円か(12月5日)(産経)
「関係者によると、元代表から指示を受けた経理担当の元社員が、セールなどで販売価格から値引きしたように装い、実際の売上金との差額を「裏金」として現金で金庫に入れて保管。元社員は、どの商品をいくら値引きしたように装ったかなどを詳細に記録した裏帳簿を付けていたという。
不正経理は現在の社名になった平成21年から10年間にわたって行われ、元代表らが着服した総額は2億円近くに上るとみられる。これらの一部を元代表が私的に流用していたという。」
通常、こういう不正は、まず脱税事件として摘発されるのでは...。
会社からのお知らせ
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http://www.glad-hand.com/
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