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法人クレカ、投げ銭の「財布」 ホンダ元社員背任 「やってみたら使えた」 甘い管理、4年で4000万円(日経より)

法人クレカ、投げ銭の「財布」 ホンダ元社員背任 「やってみたら使えた」 甘い管理、4年で4000万円

自動車メーカーのホンダで起きた、法人クレジットカードの不正利用事件の裁判を取り上げた記事。

「社員の経費精算に便利な法人クレジットカード。大手自動車メーカーのホンダで経理を担当していた30代の元社員は軽い気持ちで動画配信の「投げ銭」に使ってしまった。会社にとがめられなかったことから味を占め、繰り返すうちに罪悪感も薄れていった。私的利用は4年弱で3262回に及び、会社に4300万円余りの損害を与えて上司も降格処分を受けた。」

・不正は2019年4月に始まり、不正使用額は3000円程度。

・指摘されなかったので、利用額膨らむ。

・使途の多くは動画配信者への「投げ銭」。

・購買部門所属で、他の社員のカードの管理も担当。返却された法人カードも使うようになる。

・利用限度額に達しないよう、3枚のカードを駆使して、1日に10回近く決済することもあった。

・会社は2023年に気付いて社内調査。刑事告訴し、2024年2月に逮捕。

・コロナ対策経費などの名目で報告。明細の添付は必要なかった。

・予算抑制よりも使い切らないといけないというカルチャーがあった。(役所のようです。)

・弁護側はチェックの不備を指摘して執行猶予を求めたが、正当化する理由にはならないとして実刑判決。元社員は控訴。

といった内容です。

「法廷で反省の弁を述べた元社員。保釈後に約40万円を競艇に使ったことが発覚し、弁護士からも叱られた」というのがおもしろい。

記事によれば、法人カード発行枚数は約1170万枚(業界団体調べの2024年3月末の数字)もあるそうです。領収書と交換に現金で精算という方法より、利便性は高いのでしょうが、チェックは必要なのでしょう。

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