ジャスダック上場のサンリンで発生した横領事件の調査報告書(社内)が公表されたという記事。被害額は1億6900万円。
「報告書によると、元社員は所属する支店で支店長に次ぐナンバー2の地位にある中堅営業担当者だった。2009年9月から、リフォーム工事や太陽光発電設備工事に絡む架空仕入れの請求書を会社に提出する手口で、代金着服を繰り返していた。着服した金のほとんどは、インターネットを通じた競馬の馬券購入につぎ込んでいたという。」
調査報告書によると、架空在庫が約1億円(2015年6月末)のほか、架空売掛金などもあったようです。
社内調査委員会の調査結果等について(サンリン)
「今回の現金横領事件において、不正に現金を着服した手口のほとんどは、架空請求書による下請工事代金等を仮装した架空仕入に基づく現金の払出しによるものであります。
次に、架空仕入を行うことにより売上原価が増加し、そのために売上総利益率が悪化することから、本不正が露見することを回避するため、架空棚卸資産の計上あるいは架空売上の計上を行っていたものであります。
当調査委員会の調査の結果は、架空売上高 127 百万円、架空仕入高 275 百万円、架空棚卸高 103 百万円等であり、最終的な横領額は 169 百万円と認定しました。 」
それほど大きな金額の事件ではないためか、手口なども細かく書いています。
調査のきっかけは・・・
「平成28年3月期第1四半期決算の処理および監査法人の四半期レビューの過程において、平成27年7月24日金曜日午後に、当社の監査法人の担当者より、当社一支店(以下、「当支店」という。)において、リフォーム関連の棚卸資産残高が他支店に比較して多額であり、また経年のなかで増加傾向にあるため、その要因について説明願いたい旨の問い合わせが当社執行役員経理部長(以下、「経理部長」という。)に対してあった。」
平成28年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を掲載いたしました。(同上)
第1四半期は、1か月遅れで公表できたようです。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事