アルコニックス(東証1部)のプレスリリース。
連結子会社であるアルコニックス三伸の不適切会計処理について調査していた特別調査委員会から調査報告書を入手したとのことです。
報告書も添付されています。60ページほどのものです。
過年度訂正は行わないそうです。
「当社は、本件不適切会計処理について質的並びに金額的重要性を勘案した結果、本件不適切会計処理を理由とする過年度及び 2021 年3月期第1四半期及び第2四半期の決算の訂正は行わず、2021 年3月期第3四半期において一括処理することといたします。」
報告書をざっと見た範囲で、どのような不正だったかというと、最初は、製品の値上げが認められなかったため、得意先からもらえる金額で売上計上した上で、在庫をその得意先に簿外で払い出して、つじつまを合わせるということをやっていたようです(売上原価過少計上)。当然、在庫が合わなくなるので、実地棚卸の際にごまかしたり、虚偽の在庫証明書を入手したりして隠蔽していました。しかし、それでは間に合わなくなって、架空売上計上とその相手先からの架空仕入れを繰り返すことにより、架空在庫を飛ばしていたようです(「実在しない架空在庫の往復取引」)。(正確な内容は、報告書を読んでください。)
(こんな会社ではリモート棚卸立会はできないでしょう。)
影響額は...
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