会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日野自、開発遅れを「お立ち台」で追及 不正巡る報告書(日経より)

日野自、開発遅れを「お立ち台」で追及 不正巡る報告書

日野自動車が、エンジン試験不正に関する特別調査委員会報告書を公表したという記事。

「日野自動車のエンジン試験不正を調査していた特別調査委員会は2日、報告書を公表した。新たな不正を明らかにするとともに、不正が起きた原因を分析した。」

「縦割りで上層部からの意向を絶対視する企業体質や、部門間での連携が不足しあら探しをする風土が真因だと言及した。」

現場で何をやっているのかを誰も知らないまま、強いプレッシャーだけがかけられていたようです。

「今回の問題でも不正を認識していたのはパワートレーン実験部のみで他部署との人事交流やコミュニケーションは希薄だった。「日野の開発に関わる部署の役員や社員は試験内容をほとんど理解していなかった」。」

「従業員へのアンケートでは「お立ち台」と呼ばれる行為の指摘も散見された。「問題を起こした担当部署や担当者が、他の部署も参加する会議の場で衆目にさらされながら説明を求められる」とされ、問題が生じて開発が遅れれば担当者レベルで責任をとらされる。

「助け合いではなく犯人捜し」、「言ったもの負け」という言葉でも表現されており、結果的に不正行為などの問題を隠蔽する体質醸成につながった可能性がある。」

「元役員の指示は「必達」と捉えられた。エンジン燃費の実力値が軽減措置の目標を達成できない見込みにもかかわらず、役員らから達成を強く求められ、開発担当者は専務や副社長に目標達成が可能だと報告した。」

関連するプレスリリースや報告書はこちらから。

【公表情報一覧】エンジン認証に関する当社の不正行為について

(補足)

日野エンジン不正拡大、まだまだ終わらぬ正念場
20年にわたり続いた体質、国交省にも虚偽報告
(東洋経済)

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