川崎重工業がオーストラリアで行っているLNG向けタンクの工事で、同社の「代金未払い」により現地ゼネコンが工事を中止したという記事。最終的な発注者は国際石油開発帝石(インペックス)のようです。
「オーストラリアで国際石油開発帝石(インペックス)が開発する液化天然ガス(LNG)事業「イクシス」向けに、北部ダーウィンで低温タンクを建設中の豪建設大手ラング・オルークは16日までに、共同事業相手である川崎重工業の「代金未払い」を理由に工事を中止したと発表した。4基のタンクは「工事の最終段階」(ラング社)にあり、2016年6月としていた完成はさらに遅れる可能性がある。
ラング社は日本経済新聞に「過去4カ月分の代金が支払われていない」と語った。数週間にわたる交渉を経て先週、日本で行われた両社の会談が「満足のいく結果に至らなかった」として、15日に工事を中止し、作業員約800人を現場から引き揚げた。作業員は自宅に戻したり、他の建設事業に再配置したりしたという。
地元紙は川崎重工による設計変更が対立の発端だとし、未払い代金は1億7000万豪ドル(約150億円)に上ると報じた。川崎重工は16日現在でコメントしていない。」
直接の発注者は日揮、千代田化工、米KBRによる共同事業体とのことです。
会社からプレスリリースが出ています。現地ゼネコンの主張に反論しています。
豪州・イクシスLNGタンク建設プロジェクト工事業者による工事現場からの作業員撤収について
「イクシスLNGタンクプロジェクトの工事代金が未払いであるとのLOR社によるクレームには同意できません。当社は、契約に基づく全ての工事代金をLOR社へ支払っております。」
現地報道。
Several hundred workers stood down from $50 billion Inpex gas project(Australian)
About 800 workers have been stood down from work at a construction site in Darwin that is part of the $50 billion Ichthys LNG project headed by Japanese energy giant Inpex.
The workers were “demobilised” by contractor Laing O’Rourke this morning following a dispute with Japanese firm Kawasaki Heavy Industries over the construction of four cryogenic tanks. Laing O’Rourke reportedly believes Kawasaki owes it over $200 million.
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