富士電機が子会社における架空取引金額(売上計上している)を明らかにしたという記事。
東芝子会社らが関与している架空循環取引の関連です。
「富士電機は30日、連結子会社の富士電機ITソリューション(東京・千代田)が絡む架空取引で、総額242億円を売上高として計上していたと発表した。取引期間は2015年3月から19年10月までで取引件数は38件。すでに発注を解除した4件を加えると総額は289億円に上る。富士電機は「業績に与える影響は軽微で過年度修正はしない」としている。」
当社子会社における実在性に疑義のある取引について(富士電機)(PDFファイル)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/6e/d2ba5a8eec2ccd42b18462856cc44080.png)
(画像クリックで拡大)
2017年度から2019年度をみると、架空取引1件あたりの金額は10億円超となっています。それだけの金額となれば、担当者レベルの権限で行われたはずもなく、何らかのチェックがかかっていたはずですが...
循環取引に関与していたほかの会社も、これから徐々に調査結果を開示していくのでしょう。
当サイトの関連記事
「6社が関与・某社に介入を求められた」富士電機がIT子会社の循環取引の経緯公表(日経XTECH)
「架空取引のきっかけは「以前より取引実績のある某社から、機密性の高い官公庁を最終需要家とするIT機器・ソフトウエアの商流において、取引上の必要性から某社が指定する仕入れ先と販売先との間の取引(直送取引)に介入するよう求められた」(富士電機の三宅雅人経営企画本部法務室長)ことだった。」
「「今、思えば、結果的においしすぎる取引がいくつかはあったと思う」(三宅法務室長)と述べた。」