IMFとEUの当局者が、アイルランドの銀行の救済にあたり、優先債保有者に救済コストの一部負担させることを検討しているという記事。現地の新聞がそのように伝えたそうです。
「同紙は関係筋の話を引用し、いくつかの提案が検討されているとしている。考えられるスキームの1つは銀行債務の株式化で、2つ目は投資家に銀行への新規資金注入か、投資で損失を被るかを選ばせることだという。
同紙によると、関係筋は、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、IMFの代表の間には、優先債および劣後債(ジュニア債)の保有者はそれぞれ救済コストを分担すべきとの「共通認識」があると述べた。」
日本の普通の企業や金融機関は、このような債券を保有してはいないとは思いますが、アイスランドの銀行の債券を日本の投資家が保有していた例もあったので、外国債券に投資している企業・金融機関の監査人は、中身をよく見る必要がありそうです。(満期保有へ振り替えてあっても、減損処理が必要かもしれません。)
当サイトの関連記事
EU finance ministers meet over Irish rescue package(The Irish Times)(この記事では債券保有者の負担についてはふれていません。)
独仏、財政悪化国の支援で投資家の損失負担を提案か(産経)
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事