会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

高松信金:支店長代理が不正融資 3億円超を引き出し(毎日より)

高松信金:支店長代理が不正融資 3億円超を引き出し

高松市の高松信用金庫の職員が、法人や個人の25口座から計約3億8000万円を引き出し、別の複数の顧客に計約2億8000万円を不正融資していたという記事。「浮き貸し」という不正だそうです。

「調査の結果、2010年3月~今年4月、顧客口座から計約60回にわたって預金を引き出し、10口座に入金する形で計約70回の不正融資をしていたことが確認された。」

銀行経理には詳しくないので違っているかもしれませんが、正規の融資であれば、借方、貸出金、貸方、(貸付先に対する)預金、となるところ、借方、(勝手に残高を引き出された個人・法人の)預金、貸方、(不正貸付先に対する)預金、という処理をしていたのでしょう(返済はこの逆の仕訳)。

このケースでは、勝手に預金を引き出された顧客からの問い合わせによって、不正が発覚したそうです。預金者側も、金融機関にはこういう不正がありうるということを念頭に置いておいた方がよいのでしょう。

職員による不祥事件のご報告とお詫びについて(高松信金)

「平成25 年4 月15 日、当金庫花園支店のお客様より当金庫へお問い合わせがあり、担当していた職員(事故者:前花園支店 男性代理職〈41 歳〉)に事実関係を確認したところ、事故者がお客様の口座から不正に引出しを行ったうえ、当金庫の正規手続きを経ずに他のお客様へ融通(浮貸し※)をしていることが判明しました。」

「当金庫の実損は発生しない見込み」とのことです。返済能力がないような先への融資であれば、損失になっていたかもしれません。
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