舛添都知事の節税策を取り上げた記事。ざっと読む限りでは合法的な方法のようです。
「毎週末に公用車で足しげく通った神奈川県・湯河原の豪華別荘の土地・建物は、舛添知事個人が所有していないことになっている。
登記簿上の所有者は、すべて「株式会社舛添政治経済研究所」(舛添研)名義。雅美夫人が代表取締役を務め、残る取締役は舛添知事本人のみ。所在地も世田谷の自宅というファミリー企業だ。
3年前まで本人が「3億円で買った」と豪語していた東京・世田谷の自宅も舛添研名義だった。」
「舛添知事は北九州市の実家の土地と、その地に97年に新築した2階建てのマンションまで舛添研名義にしている。しかも、舛添研はこの実家の住所を、登記簿で「支店」として届け出ている。
ちなみに、舛添知事の母・ユキノさんが他界したのは00年のこと。実家の土地・建物は母の生前から舛添研名義となっており、本来、舛添知事本人に降りかかったはずの相続税を回避した疑いもある。」
記事の中で税理士がコメントしているようによくある手法なのでしょう(ただし土地取得代が損金になるというのはまちがい)。それを徹底しているところがすごいといえます。(実家の不動産が会社名義になっていたとしても、所有権が移転した時点で税金を払っていれば、通常は問題ないでしょう。)
さらに、自分の関係している政治団体(そのうちの政党支部は収入の大半が政党交付金)から、この会社に家賃を払っているそうです。記事では「家賃名目で国民の血税が舛添知事のファミリー企業に還流している格好だ」といっています。
なお、法人化すれば必ず得するとは限りませんが、都知事の場合は、知事としての報酬もあるので、所得分散効果によって、たぶんかなりの節税になるのでしょう(知事の税務顧問ではないので責任はもてません)。
(補足)
舛添氏、きょう会見 美術品に474万円、家賃にも疑問(朝日)
こちらの記事によると、自宅の名義は本人に移っているそうです。
「家賃の支払先は、自宅と同じ場所にある舛添氏の妻が代表の株式会社「舛添政治経済研究所」だ。自宅の土地・建物はかつてこの会社が所有していたが、13年2月に舛添氏本人に移った。ただ、支払先はその後もこの会社のままだ。」
政治資金団体に会社が転貸しているということでしょうか。
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