統合会社、ドイツテレコムの連結対象に
ソフトバンクグループ傘下の米携帯通信会社スプリントと、ドイツテレコム傘下のTモバイルUSの統合が合意されたという記事。スプリントはソフトバンクの連結から外れるようです。
「ソフトバンクとTモバイルの親会社ドイツテレコムが互いに主導権を主張し交渉は難航したがソフトバンク側が譲歩し、統合会社をドイツテレコムの連結対象にすることで決着した。」
「統合は株式交換によって行い、交換比率はTモバイル1株に対しスプリント9.25株。統合会社の社名は「Tモバイル」とし、Tモバイルのジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)がCEOを務める。スプリントのマルセロ・クラウレCEOとソフトバンクグループの孫正義CEOは統合会社の取締役に就く。統合会社の持ち株比率はドイツテレコムが41.7%、ソフトバンクが27.4%となる見通し。」
「ソフトバンクは13年に総額約2兆円を投じスプリントを買収した。このころからTモバイルの買収を検討したが、米連邦通信委員会(FCC)の反対で頓挫した経緯がある。」
会計的には、ソフトバンクはスプリントへの持分をドイツテレコム側に譲渡し、その対価として統合会社の株式を取得するということになり、統合後の支配権はドイツテレコムが持つということですから、取得する統合会社の株式は公正価値で当初測定され、売却損益(たぶん売却益?)が計上されるのでしょう(IFRSでどういう処理になるのかは確認していませんが)。株式交換なので、キャッシュフロー的にはプラスにはなりません。
統合後は、持分法適用だと思いますが、今後の業績次第では、のれんやその他の無形資産に相当する金額の減損の懸念は残ります。
当社子会社スプリントのTモバイルとの合併(非子会社化)に関するお知らせ (ソフトバンクグループ)(PDFファイル)
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業績への影響については、ほとんど書いていません。
米携帯2社、合併に合意 SB系スプリントとTモバイル(朝日)
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