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東証市場区分見直しの課題 企業価値向上の動機づけに (日経より)

東証市場区分見直しの課題 企業価値向上の動機づけに
神田秀樹 学習院大学教授


日経の「経済教室」で神田秀樹東大名誉教授が、東証の市場区分見直しについて解説しています。

神田教授は、金融庁・金融審議会「市場構造専門グループ」の座長です。(問題となっている「市場ワーキング・グループ」の座長でもあります。)

「ポイント
○区分見直しは総論賛成・各論反対の懸念
○再編後の各市場のコンセプトの明確化を
○株価指数見直しや上場廃止時対応も課題」

6月14日に開催予定だった「市場構造専門グループ」の会議は、突如延期となっていますが、この日経記事の中で、見直しの方向性を説明しています。

それによると、以下のような見直しだそうです。

・標準市場、国際市場、新興市場(いずれも仮称)の3つの市場の再編成する。

・上場基準については、標準・国際市場は、ガバナンス体制・流動性・利益水準・市場評価(時価総額)などによる基準とする(質的基準も重視)。新興市場は標準・国際市場よりも緩和された基準とする。

・退出基準については市場評価も加味した基準とする。他市場からの移行基準、新規上場基準、退出基準を共通化する。機関投資家参入促進のための方策を設ける。企業の成長段階、投資層の厚みを踏まえた開示制度などの諸制度を改善する。国際市場では、グローバルな機関投資家の視点などをより強調した基準とする。

そのほか、TOPIXの見直しや上場廃止となった企業の投資家に換金の機会を確保することなどについてもふれています。
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