(宣伝文より)
「宗教法人はなぜ非課税なのか?暴力団の上納金には課税できるのか?政治団体の巧妙な税逃れの方法とは?日本の税制の抱える問題に、わが国の税法第一人者が迫る。政治家と官僚まかせにした結果、税制は複雑、不公平なものとなった。特別措置法は乱用され、企業への優遇措置は隠されたままである。酒の販売免許制度は選挙の票集めに利用される。不公平税制の真因を、税の成り立ちから考える。」
三木義一・青山学院大学学長による一般向けの新書本です。
「第6章 印紙税はいらない!」という主張には賛同できます。
吉本が芸人と契約書を取り交わしていないというのも、こじつければ、印紙税のせいでしょう。契約関係や資金の出入りの証拠を残すことに課税する印紙税は、あいまいな契約関係につけいる反社を助長し、また、企業の内部統制を損ねているといえます。