アルゼが、子会社セタ(ジャスダック上場)を完全子会社化すると発表したという記事。
「セタは2日、元代表取締役と元専務が関与し、2007年3月期に計上するべきではない売上高8億円程度を計上するという不適切な決算処理を行っていた、との調査結果を明らかにしている。」
平成19年3月期の売上処理についての調査結果のお知らせ(PDFファイル)
「調査の結果、当社の平成19年3月期決算に関しまして、元専務取締役の強い指示・命令と、これを積極的に容認した元代表取締役の行為により、同年3月度に未確定受注というべき取引が売上高として計上され、これを適正な売上高として計上するために原始証票を含む一部の書類が偽造または改ざんされ、不適切な決算処理が行われていたことが判明いたしました。」
比較的単純な不正であるとはいえ、プレスリリースによると、会社の上層部が各支店に売上先行計上するようにとの指示を出しており、組織的な不正といわざるを得ません。
「監査法人による当該倉庫の在庫監査が行われる3月30日に先立つ3月26日から29日にかけて、現に3月中に出荷が予定されていない製品を一時的に別倉庫に移動しました」ということで、監査人をだますようなこともやっています。
さらに、残高確認も操作していたようです。
「元代表取締役及び元専務取締役の指示により、営業部長は各営業支店長に対し、平成19年4月以降に監査法人からホール店舗及び代理店宛に送付される平成19年3月末日現在の債権債務についての「勘定残高確認ご依頼の件」(以下「残高確認書」という)に捺印を依頼するよう指示し、依頼を受けたホール店舗及び代理店は、数社を除いてかかる依頼に応じて「残高確認書」に記名捺印をして、監査法人宛に返送しました。」
確認先が協力していたとなると、監査人も打つ手がありません。
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