会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

純剰余金2兆6294億円、税収は3年連続過去最高=22年度一般会計決算(ロイターより)

純剰余金2兆6294億円、税収は3年連続過去最高=22年度一般会計決算

2022年度の国の一般会計決算で、純剰余金が2兆6294億円になる見込みという記事。また、税収は、過去最高を更新とのことです。

純剰余金の発生原因は...

22年度税収は想定を2兆7783億円上回り、71兆1373億円となった。日銀からの国庫納付なども上振れし、税外収入も1兆3042億円増えた。公債金(新規国債)は12兆円分の発行を取りやめた

歳出では、原油・物価高予備費や新型コロナに対応する地方創生推進費など計11兆3084億円を不用とした。」

新規国債を収入に含めるのは、現金主義です。発生主義的に新規国債12兆円発行取りやめを除外すると、14兆6千億円の剰余金ということになるのでしょう。もちろん、予算と比べて剰余が出たということでしょうから、財政が厳しいという状況は変わらないのでしょう。

昨年度の税収71兆円で過去最高 剰余金の半分は防衛力強化に(NHK)

「昨年度 令和4年度の国の税収は初めて70兆円を超えて3年連続で過去最高を更新しました。一方、2兆6000億円あまりと過去2番目の規模の決算剰余金を計上し、この半分が防衛力強化の財源に活用される見込みです。」

「法人税収は、好調な企業業績を背景に前の年度より1兆2970億円増えたほか、所得税収も1兆1395億円増えました。

また、消費税収は個人消費が堅調だったことに加えて、物価の上昇も反映して1兆1907億円の増収となりました。」

インフレが進んでいるのですから、累進課税の所得税は、本来、減税しないと、実質増税でしょう。

財務省の発表資料。それぞれ、たったの1枚だけで、説明も何もありません。国民に理解してもらおうという意欲が全く感じられません。

令和4年度決算概要(見込み)(財務省)(PDFファイル)

令和4年度一般会計税収の予算額と決算額(概数)(財務省)(PDFファイル)

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