会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東証1部146社「プライム」選ばず 日本オラクルや白洋舎(日経より)

東証1部146社「プライム」選ばず 日本オラクルや白洋舎(記事冒頭のみ)

現在は東証1部なのに、「プライム」以外を選ぶ企業が相次いでいるという記事。

「東京証券取引所の新市場への移行申請を年末に控え、最上位市場である「プライム」以外を選ぶ1部企業が相次いでいる。日本オラクルや大庄、白洋舎など146社が11月末時点で、プライムに次ぐ市場である「スタンダード」を選んだ。プライムの基準に未達だったり、基準を満たしていても身の丈に合った市場に上場したいと考えたりする企業が目立つ。」

「東証は7月、企業にどの市場の基準に適合しているか通知。企業はそれを踏まえて希望する市場を申請し、東証が集約して22年1月に全企業の上場市場を公表する。」

スタンダードを選んだ企業として、上記の他、滝沢鉄工所、オリジン、日東富士製粉(三菱商事子会社)、パスコ(セコム子会社)、高知銀行、井筒屋、ケーユーホールディングスなどを取り上げています。そのほか、プライム基準に適合しているのに、スタンダードを選んだ企業の例として、東祥と日本電子材料にふれています。

また、1部ではないがプライムを目指す企業として、メルカリがあるそうです。

「メルカリは新市場の移行日時点ではグロースに上場するが、プライムへの市場区分変更の申請に向けて準備を行う。ただこうした企業は全体としてはわずかにとどまりそうだ。」

開示などでも厳しくなるので、無理してプライムを選ばなくてもよいように思われますが、会社からすれば、そうもいかないのでしょう。

東証、1部でも最上位のプライム断念相次ぐ 来春の新市場再編(Yahoo)(朝日配信)

「仏壇・仏具大手の「はせがわ」(福岡市)もそのひとつだ。11月の取締役会で、プライムへの移行をあきらめ、スタンダードに上場することを決めた。社内には「社員やお客さまの安心、信頼のイメージを後押ししてくれる」(幹部)と、プライムが魅力的という意見もあった。だが、東証から7月に受けた通知では、流通株式の時価総額が基準の半分に満たず、売買代金も基準に達していないとされた。

プライムはグローバル企業向けとの位置づけだが、はせがわの海外株主比率は1%前後。「顧客は国内で、商品の性質から考えると海外で事業をすることにはならない」(幹部)という判断もあり、プライム断念を決めたという。」
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