〈信用調査ファイル〉スピンドル、統治不全のツケ 粉飾決算、主力行が硬直化(記事冒頭のみ)
スピンドルという会社の倒産を解説した記事。
「大手新聞社の販売店向け販促グッズを企画・製作するスピンドル(東京・千代田)が3月1日、破産した。私的整理手続きを進めるとともに、スポンサーを探していたが、金融機関が粉飾決算を問題視し態度を硬化させたことで事業継続を断念した。」
新聞が売れない時代に、あまり儲かるビジネスではなさそうですが、倒産の原因は業績不振だけではないそうです。
まず、オーナーによる公私混同。
「スピンドルでは、前代表が死去した21年時点で、約16億円が貸付金や仮払いといった形で前代表の投資や交際費などに充てられていたという。」
ちなみに、2016年1月期の売上高は約34億4000万円だそうです。
粉飾決算も行われていました。
「破綻申立書によると、財務の悪化に伴い、06年ごろから売上高や現預金の水増しに加え借入金の過少計上といった、いわゆる粉飾決算が行われていたという。」
2023年1月期には、10億円超の債務超過になっていたそうです。
私的整理手続きを進めていましたが、粉飾決算を問題視した主力行などに見放されて、破産手続きに至ったようです。